春の嵐

いつの間にか外は雨
濡れ始めている
どうでもいいことばかり
いっぱいあるのに
貸してあげられる 傘がない

坂の上の雲が早い
君がつぶやいて
振り返る町並み 雨に霞んで
どうしようもなく 抱きしめた

ひとの気も知らずに 花が咲く
別れのページを 春の嵐が
めくるめくる 季節が過ぎようと
さよならは 言わずにいて

話すこともやがて尽きて 最後の時間
雨に濡れた花びら 髪に付けた
君の姿を 焼き付ける

ひとの気も知らずに 花が咲く
別れのページを 春の嵐が
めくるめくる 季節が過ぎようと
さよならは 言わずにいて
さよならは 言わずにいて