秋の色

秋の終わりの明るい雨が
混んだ駅前を 濡らしてゆく
高架を抜けた その先に
佇む 君の姿

バスを降りた人の群れが
急ぎ足で 向かってくる
すれ違いの その先で
聞く声は あの頃のまま

過ぎ去った日々を 振り返るなと
つぶやくも 胸に迫る切なさが
そうさせる

深まる秋の色に揺れながら
時はながれて
去りゆく風の音に目を閉じて
君を近くに 感じたい

秋の終わりの明るい雨が
積もった枯れ葉 濡らしてゆく
肩寄せ歩く 道にやがて
雲間から 日が射して

過ぎ去った日々を 振り返るなと
つぶやくも 胸に迫る切なさが
繰り返す

深まる秋の色に揺れながら
時はながれて
去りゆく風の音に目を閉じて
君を近くに 感じたい